Saturday, April 27, 2013

古代東アジアの道路と交通

Editors: 
鈴木靖民& 荒井秀規

Publication Year:
2011

Publisher: 
勉誠出版




Abstract: 
ヒト・モノ・情報などの移動・交流・伝達を司り、国家経営の要諦をなす道路・交通制度。古代東アジアにおける大型計画道路の画期として知られ、近年その発掘調査により実相が明らかになりつつある秦の直道を中心に、古代東アジア諸国の道路構造や道路網、交通制度などを多角的に分析することで、「道路」そして「交通」の歴史的意義を解明する。


Table of Contents:

序言―古代東アジアの道路と交通 鈴木靖民

第Ⅰ部 古代の直線道路・東アジアの視角
  東アジアの古代道路―世界的視圏から 木下良
  中国古代道路史概観 武部健一
  中国陝西省富県における秦の直道遺跡の発掘 張 在明
  入唐求道巡礼行記―山越えの軍用道・始皇帝の直道を歩く 小鹿野亮
  秦の「直道」と道路構造 早川 泉

第Ⅱ部 中国唐代の道路・交通
  北宋天聖令からみる唐の駅伝制 中大輔
  唐日伝馬制小考 永田英明
  洛陽から四方に通じる大道とその遺跡 塩沢裕仁
  長安と洛陽を結ぶ二つの道―「臨泉駅」銘石刻を中心に 河野保博
  唐代の交通と商人の交易活動 荒川正晴
  唐代の通行証―標準型・簡易型による区別 桜田真理絵

第Ⅲ部 諸国の交流と道
  渤海の交通路 小嶋芳孝
  古代韓半島の道路と国家 山本孝文
  契丹(遼)の交通路と往来する人 澤本光弘
  海上のクロスロード―舟山群島と東アジア 田中史生
  古代国際交通における送使 河内春人

第Ⅳ部 古代日本の道と制度
  日本における直線道路の成立 近江俊秀
  畿内における計画道路網の形成過程 中村太一
  大野城・基肄城と車路について 木本雅康
  古代官道車路と鞠智城 鶴嶋俊彦
  敦賀周辺の古代交通路と地域認識 門井直哉
  古代東アジアの道制と道路 荒井秀規

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