Tuesday, November 10, 2015

周代史の研究―東アジア世界における多様性の統合

Author:
豊田久 (Toyoda Hidashi)

Publisher:
汲古書院

Publication Year:
2015




Table of Contents:

第一章 周王朝における君主権の構造について

            ―「天命の膺受」者を中心に―

 第一節 「天命の膺受」者と「四方の匍有」者(天子と王)について

 第二節 「天命の膺受」者の性格について〔「上下の匍有」者と「四

       方の匍有」者について・徧き「上下」祭祀の主体者・合わ

       せて「万邦」(「民」と「疆土」)を天より受けた者

 第三節 「天命の膺受」者と世襲主義の結合について

 第四節 「天命の膺受」者から「四方の匍有」者へ(天子から王へ)



第二章 周王朝と「成」の構造について
            ―「成周」(「中国」)はなぜ「成」周と呼ばれたのか―

 第一節 「成周」と「四方」について

 第二節 「中国」(「成」周)の内と外について

 第三節 西周青銅器の銘文上に見える「成」の字の用例について

       〔「四方」(「四国」)における、国際的紛争の収束に関係す

       る銘文上に現われる「成」の場合・その他(裁判・契約例

       など)の銘文上に現われる「成」の場合〕


第三章 周王朝と弓彤考 ―「四方の匍有」者(王)の性格について―

 第一節 異族が引き起こす国際的紛争を鎮定した功の場合

 第二節 封建の場合

 第三節 射礼の場合


第四章 周王朝と「上下」考―「上下の匍有」者(天子)の性格について―

 第一節 現天子(共王)が、周王朝の開設者・文王、武王の功績を

       受け継いだことについて

 第二節 「上下の匍有」と「豊年」について

 第三節 「上下の匍有」の目的とその意味について

 第四節 殷王朝と「上下」、そして祈年について

 第五節 「上下を匍有して」と「䢔わせて万邦を受く」との結合について


第五章 周王朝とその儀礼
         ― 王と臣下、又は神との間の意志の伝達方法について―

 第一節 王と臣下の場合

 第二節 王と神の場合


第六章 西周金文に見える、王の出自する「家」について
         ―婦人の婚姻そして祖先神、領地など―

 第一節 王の「家」と婦人の婚姻について

 第二節 王の「家」、臣下側の「家」について


第七章 周王朝の君主とその位相について―豊かさと安寧―

 第一節 「天命の膺受」と「受民、受疆土」について〔「受民」の「民」は

       、もともと多様な異族を皆含んでいることについて・「受疆

       土」の「疆土」と経済的富の生産について〕

 第二節 「四方の匍有」と国際的な安寧秩序〔「四方」(「万邦」)と国

       際的紛争の収束について・「四方」の中心「中国」(洛邑)

       と「帝廷」天宮について

 第三節 周王朝の君位継承儀礼について

後書き/青銅器(金文)索引 
中文要旨 
英文要旨


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